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舗装技術者資格試験委員会 事務局

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〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-12-7 ユニデン八丁堀ビル

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舗装診断士試験舗装診断士資格試験


概 要

1.舗装診断士資格とは

「舗装診断士」資格は、「舗装の診断に関する一連の作業ができる高い専門知識を保有する技術者を認定する資格」であり、舗装の効率的な管理・更新に寄与するために、日本道路建設業協会が創設した民間資格です。なお、舗装の診断とは、既設舗装の調査・評価及び維持・修繕工法の選定・設計、補修計画策定の支援であり、また必要に応じてネットワークレベルでの補修計画策定支援も含めて行えるものとして位置づけています。

※「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者登録規程(平成26年11月28日付け国土交通省告示第 1107号)」に基づき、国土交通大臣の登録を受けた資格(国土交通省登録技術者資格)です。

          

2.受験資格

以下に示すいずれかの資格保有者で7年以上の舗装関連業務(計画、調査、設計、監理・監督、工事、試験、評価、技術開発等)の業務経歴があり、さらにその中で、舗装の計画、調査、評価に関する1年(または3件:期間は問わない)以上の実務経験があることを受験資格とします。
なお、舗装の工事等において、補修工事の施工前調査(機器を用いた調査の他、目視調査も含む)、舗装の調査・診断により補修工法提案を行った業務や、補修工事の実施段階で調査等の提案・実施を行い設計変更された業務などは実務経験として取り扱い、また、これらに類する業務(新設・改築も含む)も同様とします。(実務経験は、原則、公印をお持ちの受験者の上長に証明頂きます。)

               

※1級・2級舗装施工管理技術者は、資格登録者であって、失効者、未登録者は、必要保有資格には該当しない。
※業務経歴、実務経験は、平成29年3月31日現在で算定する。



3.試験の内容と試験時間

試験は、択一式(マークシート方式:3時間)及び記述式(経験記述と専門記述:3時間)で実施します。
 a.択一試験:舗装に関する基礎知識、舗装の管理、点検・評価、補修の計画・設計、補修工事に関する知識及び技術者倫理等の項目から出題。
 b.経験記述:業務経歴から1業務を選定し、業務の概要、その中で果たした役割、技術的問題点や課題と解決策、その評価等を簡潔に記述する形式。
 c.専門記述:舗装の破損の写真、当該箇所の交通量、地域・気象条件、地形等の条件等から、推定される破損原因と根拠、実施すべき調査・試験、補修方法等を記述する形式や、道路建設時のデータ、供用年数、交通量のデータ等から破損の状況等を掴む形式等
  なお、出題の項目、舗装診断士の知識として要求される概略の事項を次表に示します。


択一試験 出題範囲等

分 類 項 目 舗装診断士の知識として要求される事項
舗装全般 舗装技術全般 舗装技術(新設、補修)の知識
補修(維持・修繕)の意義と必要性
舗装の管理 舗装マネジメント 舗装マネジメント手法に関する知識
点検評価 舗装性能とその評価方法 舗装に要求される性能
舗装構造の評価に関する知識
舗装の点検・調査 舗装の点検・調査・解析技術に関する知識
評価判定 舗装の破損および変状の評価・判定に関する知識
補修の計画・設計 要求性能の設定 考慮すべき事項と舗装の性能指標
路面・構造設計 路面設計の定義と路面設計手法
舗装の材料設計および構造設計に関する総合的な知識
設計が舗装性能(力学特性・挙動)に及ぼす影響
LCCを考慮した設計
維持・修繕工法 舗装の維持・修繕工法に関する総合的な知識
維持・修繕工法が舗装性能に及ぼす影響
補修の材料・施工 材料 材料に関する総合的な知識
材料特性が舗装性能に及ぼす影響
施工 材料の製造・運搬および施工に関する総合的な知識
製造・運搬および施工が舗装性能に及ぼす影響
性能の確認・検査及び工事記録
安全管理・環境対策 安全管理・環境対策 現場調査・試験時および工事における安全・環境対策
倫理 コンプライアンス 技術者としての適正な倫理観


記述試験 出題項目等

 
分 類 項 目 設問の概要
必須問題 経験記述 舗装の診断業務において経験した内容から、舗装の破損原因の特定や調査手法の選定
適切な補修や修繕工法の立案について、技術的かつ具体的に記述する
舗装の点検評価 道路の分類と点検方法や各種の管理基準などについて
舗装の診断区分とその状態、およびその改善方法について
各種の調査方法とその目的、および補修・修繕工法の選定について   等
選択問題

1問回答
舗装の破損原因と補修方法 当初の設計条件や舗装構成、供用条件、補修履歴等の前提条件を考慮 供用中に発生した舗装の破損の種類とその原因やメカニズム、破損を調査する方法、調査結果より考えられる舗装構成や路面の評価に基づく補修や修繕工法と、施工時の留意点について     等
アスファルト舗装の計画・調査・設計 既設舗装を改修する場合において、供用目標年数などを考慮した各種の調査や設計、補修や修繕までの方法を選択し決定するまでの目的や根拠、その時に考えられる長所や短所について    等

4.「舗装診断士」資格試験合格者の推移

「舗装診断士」資格試験は、平成29年度から実施され、過去6回における試験の受験者数、
合格者数および合格率は、下表のとおりです。

  受験者数
(人)
合格者数
(人)
合格率
(%)
平成29年度 3,037 679 22.4
平成30年度 2,653 347 13.1
2019年度 2,023 483 23.9
令和3年度 1,242 206 16.6
令和4年度 1,193 329 27.6
令和5年度 937 158 16.9
令和6年度 778 127 16.3
合 計
11,863 2,329 19.6

(一社)日本道路建設業協会
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