登場人物
すすむくん...小学校5年生の男の子
ぞうくん...すすむくんの友達
おじさん...工事をしている監督さん
すすむくん:
わぁ~、たくさんの車。こんなにたくさんの車を安全に走らせることができる道路って、べんりだなぁ~。
ぞうくん:
進くん、あそこで何かやっているよ。行ってみようよ。
うん!
おじさん、何してるの?
おじさん:
これから道路をつくるために、トランシットという器具を使って、道路のまんなかになる位置と高さを測っているんだよ。
へぇ~、どんな道路ができるの?
アスファルトで舗装された高速道路だよ。アスファルト舗装は作業がやりやすく、短期間ででき、平らな道路ができるんだ。道路には他にもいろいろな舗装のしかたがあるんだけど、この「アスファルト舗装」と「コンクリート舗装」がいっぱんてきなんだよ。
ふ~ん。どんなふうに道路をつくっていくんだろう?
まず、アスファルト舗装のしくみを説明しよう。
いろいろな層がサンドイッチにみたいになっているね。
測量を行った後は路盤準備工といって路盤をつくるもととなる工事、下層の路盤をつくる下層路盤工、上層の路盤をつくる上層路盤工、そして君達がいつも歩いている表面をつくる基層・表層工の順序でできていくんだ。ひとつずつくわしく見ていこうね。
これは路盤準備工をやっているところだよ。舗装のきそとなるの路床を作った後は高さを調整したり強さをたしかめたり、どこかわるいところはないかしらべて、このモーターグレーダという機械で地面をかきおこし、タイヤローラなどで締め固めていく。舗装の高さを決めるものだからじゅうぶんに固く、平らにすることが大切なんだよ。
人間の体でいえば骨のように、とても大事なものなんだね。
つぎは路盤工だ。道路の上をとおる車などの重さを同じように路床へ伝える道路の筋肉のようなものだ。ふつうは下層路盤と上層路盤に分かれているんだ。工事をする場所によっておもにこの3つの方法を使い分けてつくっているんだ。
「りゅうじょうろばん」、「セメントあんていしょりろばん」、「アスファルトあんていしょりろばん」…むずかしい名前だなぁ~。
おじさん、これは何?
下層路盤で使う粒状路盤の材料をまぜるソイルプラントだよ。材料の割合は路盤の強さを決めるので適切な条件で材料をそろえなければならないんだ。
これらをダンプトラックで現場へ運んで、モーターグレーダなどの機械 で敷きならしていく。その厚さは20センチ以下になるようにしなければ ならないんだ。そしてタイヤローラーや振動ローラーで締め固めるんだ。運んできた材料は必ずその日の内に締め固めなくてはならないんだ。
わぁ~、たいへんだ!
たいへんだ!
最後にまたローラで平らに仕上げてから、適切な密度で仕上げられたか、十分に締め固められたかなどをたしかめることが大事なんだよ。
下層路盤の次は、え~と上層路盤だね。
ここでは、上層路盤には加熱アスファルト安定処理路盤を使っているんだ。まず、下層路盤との接着をよくするためにプライムコートをする。その上に2台のアスファルトフィニッシャで材料を平らに敷きならし、ローラで固めていくんだ。
材料を敷いては、固めていくんだね。
いよいよ最後のしごとだね。
基層・表層の作業だ。基層には表層に加わる力を路盤に同じように伝える役割があるんだ。表層は、その上さらに車が安全で走りやすいよう平らで適切な滑り抵抗が必要なんだ。
へぇ~、そうなんだ。
まず、上層路盤とよくくっつくように、ディストリビュータでタックコートをする。タックコートには、アスファルト乳剤が使われるんだ。
アスファルトプラントだよ。材料はここで混ぜられて、ドライヤで乾燥・加熱されるんだ。通常150~160℃でつくるんだよ。
そんなに熱いの?
この位の温度がないと、きれいに敷きならすことができないんだよ。
この温度が下がらない内にダンプトラックで工事現場に運び、アスファルトフィニッシャで敷きならしをしてローラで固める。一定の密度になるまで固めていくんだよ。このときは110℃以下にならならないようにするんだ。
あれ、掃除機とほうきだ。おそうじをしているのかな?
いいや、これは掃除機やほうきじゃないんだ。レーキ作業といって、フィニッシャが使えないときは、こうやって丁寧に仕上げないとダメなんだ。転圧は目的の締め固め密度が得られるまで行い、最後に仕上げとして平らにするんだ。
やっと終わったね。
まだまだ。仕上がった舗装路面はさまざまな検査が必要だ。決められた高さに仕上がっているか、また一部を切り出して、密度や厚さ、プロフィルメーターによって縦方向の平たん性をはかる。そして最後に白ラインをひいて終りだよ。
そうやって丁寧につくっているから、安全で車が走りやすい道路ができるんだね。
おじさん、これからもがんばっていい道路をつくっていってください!!
資料提供 前田道路株式会社